超納得!IOWNってなに? | LLMとの関係や将来の展望について

NTTがIOWN構想というものを発表しましたが、いまいち分かっていない人が多いのではないでしょうか?

現在、各国でLLMの開発競争が激化していると思われますが、もしかしたらIOWNが勝利のカギになるかもしれません。

そこで、この記事ではIOWNの仕組みと、どうLLMが関係しているのかについてまとめました。

仕組み

現在、コンピュータは電気で動いでいます。PCを例に考えてみましょう。

PCは全て2進数(0と1だけですべての数字を表現する表記方法)で動いていおります。これは、電気を使って、演算や情報の伝達をしているためです。

具体的には電圧が大きいとき1、小さいとき0と簡単に電気信号で表現することができます。

PCが電気信号にどう変換しているのか

しかし、これには欠点があります、例としてPCが外部から情報を受け取る流れを考えましょう。

まず、情報は光ファイバーを通じてほとんど光の速さで送られてきます。しかし、これでは光を電気信号に変換する必要が出てきてしまいます。

これを解決するのがIOWNです!!

IOWNは電子機器の内部でも光で処理するしていこうという仕組みなのです!

これによってどんな利点があるのか以下にまとめました。

利点

  • 消費電力 100分の1
  • 伝送容量 125倍
  • 遅延 200分の1

でも、そんなの難しくないか?

と感じられるかもしれませんが、すでにそこまで来ています!

現状

以下の動画を見てください!

HCBニュースよりIOWNの実証実験の様子動画

じゃんけんが、ほとんどリアルタイムにできていることが分かると思います!

さらに、2024年3月にNTTコミュニケーションズ株式会社は都道府県間をまたぐ通信サービスである「APN専用線プラン powered by IOWN」の提供を開始しています。つまり、実際にIOWNを使ったサービスを開始しているということになります。

また、2024年12月05日のニュースによると、東京大阪間での長距離リアルタイムデータ同期の実証実験に成功しています。

これから

LLMの学習には膨大な電力が必要とされており、アメリカの大手IT企業などは独自で電力を発電する設備に莫大な投資を行っています。また、まだまだLLMを自分のPCやスマホで自由自在に動かすにはあらゆる制限や課題が残ります。よくよく考えると、データの転送は光の速さで行われているわけなので、電子機器内部でも光が使わて行くことは進化の過程で確実です。これによって、LLM開発の課題が大きく改善されるのならば、今がIOWNの実現が遂行されるときなのかもしれません。

また、2025年1月に発表された産経新聞のニュースによれば、NTTの島田社長は、「IOWNを1年後に商用化し、専用デバイスの製造に乗り出す方針を明らかにした」とあります。また、「大阪•関西万博の展示ではIOWNを使った電力消費が8分の1になるサーバー」が見られるとのことです。万博で世界からどのように注目されるのか楽しみですね。

参考文献

  • NTTコミュニケーションズ株式会社: 「https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2024/0229.html」
  • IOWNの利点 : 「https://www.rd.ntt/research/JN20200104_h.html」
  • IOWNの実証実験の様子動画 : 「https://youtu.be/qGalX2FtXes
  • 東京大阪間のニュース : 「https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1645298.html」
  • 産経新聞 2025年1月の記事: 「https://www.sankei.com/article/20250117-25ZA7YSRGNNM7DPDGA5CCAZBNU/」

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